\年代別JMキャンプ2022/

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参加者数:16名

奉仕者数:11名

八月三日から六日の日程で、胎金寺野営場にて三年ぶりの年代別ジュニアキャンプが開設された。昨年・一昨年と中止を余儀なくされ、今年もコロナ禍の中で参加者があるのだろうかと懸念していたが、沢山の方々のお祈りを賜り、最終的に十三名の中学生が全国から参加のおかげをいただいた。
今年のジュニアキャンプのテーマは「つながりの輪 ひろがれ」。科学技術の目覚ましい発展と引き換えに、人と人とのつながりが希薄になってきている現代に生きる私たちが、三泊四日の野営生活を通して、人と人、神様と人、自然と人といったつながりの輪に気付かせていただきたいとの思いから、全期間のテーマを定めた。
八月三日。ワクワクと不安と大きなリュックを背負った参加者がご霊地に集まった。受付を済ませ全員揃って本部広前でご祈念、お届けをいただいた後、荷物の点検や規律訓練を行った。昼食を挟んで開会式と隊編成を行いいよいよ入山。一日目の目標は「全力を尽くす」。オリエンテーションで隊長より野営生活の基本日課や心得、注意点の説明を受けいざ設営。自分たちが四日間お世話になる班サイトに工具や炊具を運んだり、力を合わせて食堂用のタープや寝室テントを建てた。夕食準備では薪で火をおこしての野外調理を初めて経験する隊員も多く、慣れない手つきで試行錯誤しながらも協力して美味しい夕食をほおばっていた。夜の活動は自己紹介カードバトルゲーム。引いたカードのお題に答えながらの自己紹介を行い、全国から集まった仲間のことを興味深そうに聞いていた。
八月四日。二日目の目標は「友情を深める」。ジュニアキャンプでは毎年四つのチャレンジコーナーが設けられ、三年皆勤すると全十二のコーナーを体験する事ができる。この日はスピアフィッシングと蔓工作。それぞれ班で分かれて午前と午後で入れ替わりながら活動した。スピアフィッシングでは残念ながら午前午後ともに収穫は得られなかったが、海に潜って大自然を肌で直接感じられる体験となった。蔓工作では野営場に自生している蔓を使って、カゴや壁飾り等思い思いの工作を楽しみながら身近な自然の物を活かせることを学んだ。夜の活動は五感訓練。夜の暗闇ならではのビックリ要素もあり、隊員たちは悲鳴をあげながらも五感を研ぎ澄ませて課題をクリアしていった。
八月五日。三日目の目標は「尊重する」。この日のコーナーはパイオニアリングと野外調理。パイオニアリングでは複数のロープワークを学び活用して三メートル級の物見台を作り上げた。野外調理ではダッチオーブンを使っての燻製とチョコパイ作り。スタッフに教わりながら器用にアジを捌き、出来上がった燻製とパイに歓声が上がっていた。午後から激しい雷雨となり、パイオニアリングは模型での作成、野外調理は屋根の下での活動となった。夜の活動はカウンシルファイヤ―。営火の予定だったが営火場がぬかるんでしまったので、講義場で小さな火を焚き、それを全員で囲んで、このキャンプをふり返ってひとりずつ発表をした。
八月六日。最終日の目標は「共に育つ」。後片付けは次への準備という心持ちで、工具や炊具をきれいに手入れし撤営に取り組んだ。その後解隊式と閉会式を行い、期間中お世話になった野営場に全員でお礼を申して下山した。
今年のジュニアキャンプは全員が初参加だったが、班長・次長を中心に協力して基本日課をこなしながら、班サイトの改善や時間への意識等、声を掛け合いながら笑顔で前進していく一生懸命な姿を沢山見せてもらった。沢山のお祈りとおかげの中で隊員達は見違えるほど逞しく成長した。そして、私たちスタッフも共にお育ていただいた。この唯一無二の経験で得た「つながりの輪」を日常生活にもひろげ、ぜひとも来年の参加に繋げてもらいたいと願う。
(報告・庶務副長 田中よしえ)