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2014年 第67回大会 教祖様ご生誕200年少年少女全国大会

報告

はじめに

今年で六十七回目を迎えた「教祖様ご生誕二〇〇年金光教少年少女全国大会」も、神様のおかげの中、数限りない方々のお祈り添えと献身的なご奉仕のおかげで、無事開催させて頂くことができ、皆様には心より御礼申し上げます。

今年は、大会前日まで台風直撃の進路上にあった為、組織を率いる各会のリーダーの方々は最後まで対応に追われたことと思います。しかし、荒天であればこそ、あらゆる状況を想定し、持ち物の見直しから「この場合はこういう判断でこうしよう」等、次の世代のリーダーや子供たちに、事前準備の大切さを伝える貴重な機会になったことと思います。
さて、今年の大会を振り返ってみます。

大会に先立ち、八月六日から中高生を対象にした年代別キャンプが、それぞれ胎金寺野営場と蒜山高原で行われました。(詳細は来月号で特集します)

さらに八月八日から「キャンプの森」が聖ヶ丘野営場で開設され、一教会がキャンプをしながら大会に参加されました。
八月七日には大会本部が設置され、全国から集まった奉仕者と学院生がそれぞれの担当に分かれて、仕上げの準備作業に取り掛かりました。

大会第一日

八月九日午後一時三十分、予定通り会堂広前で開会式が行われました。道のわかばを代表して、田中ひなさん(泉南)が開会の御祈念先唱を、高橋浩生君(岡山)が金光様へのお届けをし、金光様よりお言葉を頂きました。

朝から断続的に降り続いていた雨もこの時は止み、引き続いて会堂の正面玄関を中心に開会セレモニーが行われました。台風の影響で参集が少ないかとも思いましたが、予想以上の参加者が境内に集いました。
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そして、湊少年少女会によるバンド演奏、日垣磨崇君(泉南)による開会儀礼、続いて大会長の開会宣言によって「教祖様ご生誕二〇〇年金光教少年少女全国大会」の幕が切って落とされました。

金光様ご夫妻花束贈呈

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今年は教主金光様のご体調を考慮し、わかば祭へのご臨席が控えられた為、開会式が終わるとわかばの代表二人が教主金光様のご自宅で花束を贈呈しました。お宅では、教主金光様がブルーの、奥様がピンクの二〇〇年記念Tシャツをお召しになってお迎え下さいました。

常設行事開始

開会式が終わると、常設行事が一斉に始まります。今年はどんな趣向を凝らした行事なのか、まずは木綿崎山一帯に設置された「ゆうざきランド」。ここは丸太やロープを使ったフィールド・アスレチックで、今年もテーマは「陸・海・空」。

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陸エリアには、滑り台や切り株の渡り歩き等、低学年でもチャレンジできる、四つの関門が用意されました。次の海のエリアは、若干難度が上がり、長さ三メートルほどの山をロープで越え、続いて上からロープで吊られた丸太を一本一本忍者のように渡り歩くと、海エリアのハイライト、見事な海賊船が待ち構えています。さらに、船の周囲には、海をモチーフにした四メートル四方の青いネットが九面も張り巡らされ、子供たちはネットの上を飛び跳ねて大喜びでした。そして、最後の空エリア。猿飛佐助を思わすようなコースでしたが、雨水で滑る危険があるとの判断で、本大会では残念ながら閉鎖することにしました。

次に木綿崎山から祭場へ移ります。

恒例の「まごころテント村」と「クラフト教室」は、強風に備え、それぞれ祭場西側通路と祭場二階席通路に会場を移しました。

「テント村」では七団体が出店され、本物のお土産品店を思わすような手工芸品の販売や、子供向けの射的、スーパーボウルすくい等で大賑わいでした。初の試みでテント村内に献血を予定していましたが、台風のため残念ながら断念しました。

出店コーナーの一角には書道作品が、また祭場内北側には絵画・工作が展示されました。特に今年は、教祖様への手紙や、ご生誕二〇〇年をテーマにした力作が数多く寄せられました。

祭場二階席通路の「クラフト教室」では、使用済ペットボトルの容器を材料にした工作が三種類用意されました。容器の底を切り落として風船を取り付けると見事な空気銃が完成します。また、容器を輪切りにして片側にビニールテープを巻くとフライング・ジャイロが完成します。投げた筒が回転しないで数メートル飛ぶ姿は、まさに圧巻でした。

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次は、祭場地階の「ダンジョン」です。地球滅亡の危機を救う為、幽閉された姫を救出すべく子供たちが魔界へ挑むという、物語形式となっています。トンネルをくぐり抜け、続いてロープを頼りに目隠しで二十メートルほど進むと、そこは暗い宇宙空間。指示に従い、鏡の前に置かれたロウソクの明かりを消すと、なんと背後の壁に蛍光塗料で書かれた文字が鏡に映し出され、悪魔を倒すヒント(腹を狙え)が得られます。最後は、牢屋に閉じ込められた姫からボールを受け取り、悪魔の腹を目がけて投げつけます。待ち時間が三十分を越える程の人気でした。
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次は、本部総合庁舎一階の、乳幼児を対象にした「キッズパーク」です。白色系のプラスチック段ボールを組み合わせた、六メートル四方の巨大な迷路は、枠組みの色と相まってそのたたずまいはまさに壮観でした。一方、例年用意しているボールプールは三×四メートルに拡張し、約三百個のボールに小さな子供たちが楽しく遊んでいました。その他、奉仕者から寄せて頂いた玩具で遊ぶ「おもちゃの庭」や、お結界奉仕の写真が撮れる、子供用の撮影パネルも用意されました。
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庁舎二階は「図書館探検隊」です。今年のテーマはご生誕二〇〇年で、始めに教祖様のアニメ動画を七分間見てから、日頃目にすることのない書庫内を探検します。コースには動画で見た教祖様に関するクイズが四問、浅吉さんの牛使い等の体験が二か所用意され、コースを終えた子供には修了書が手渡されました。またテーマに沿った形で、メタセコイアの実に紐をつけてデンデン太鼓を作る、工作コーナーも用意されました。

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金光様お退けお見送り

午後四時三十分から「金光様お退けお見送り」です。お退け前に福崎少年少女会のバンド演奏が始まると、小雨の中、大勢の方が集まってきました。お見送りの準備が整い、教主金光様のお姿が見えると「いざもろともに」の演奏で金光様をお見送りさせて頂きました。続いて「道の若葉」を合唱し、さらに自由曲が一曲披露されました。曲に合わせて、力士姿のリーダーと、子供達によるウォーターボーイの踊りが披露されると、辺りはとても和やかな空気に包まれました。

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夜の行事

午後六時四十五分からの「ゆうやけパレード」は、風雨に備えて、祭場内のコースに変更しました。今年はご生誕二〇〇年を祝って、お神輿が三団体あり、合計九団体が思い思いの曲や踊りを披露して下さいました。

パレードの最終組が終わると、祭場内で「夜のつどい」の始まりです。今年は雨天を想定して、火の代わりにランプを使った実物大のキャンプファイアが殿上に設置され、仙人による点火でスタンツが始まり、「アリとキリギリス」と、学院生による「ももたろう」が演じられました。「ももたろう」では、村の娘をさらった鬼を退治しに鬼ヶ島へ向かいますが、実は鬼は荒廃した村人の心を一つにする為にわざとさらったことがわかり、その内容は本教の信心に基づいて見事に構成されていました。
この「夜のつどい」は、観客参加型で進められ、スタンツの前後には「アブラハムには七人の子♪」の他、多数の踊りと歌が織り交ぜられ、参加者とスタッフが一体となって楽しい夜のひと時を過ごし、第一日目の行事は無事終了しました。

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大会第二日

八月十日午前三時四十五分、雨の降りそそぐ中、今年も多くの方々と金光様のお出ましをお迎えさせて頂きました。

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午前六時三十分には、祭場の北側で「ラジオ体操」が始まり、大人も参加して、心身ともにリフレッシュしました。

雨脚が徐々に軽くなる中、午前八時からは予定通り常設行事が再開されました。

午前十時、本部広前の月例祭では、道のわかばを代表して、松田紫野さん(久原)・上野輝恵さん(三田)・塚本浩人君(今治)が、取次唱詞の先唱をしました。

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月例祭が終わると、若干小雨の残る中、午前十一時から「かがやけ大行進」が始まりました。今年は、西日本の各地に気象警報が発表され、残念ながら十団体は参加できませんでしたが、それでも四十五の団体が、一年間の練習の成果として、思い思いの曲や踊りを発表してくれました。

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午後二時からは、教祖様ご生誕二〇〇年の集い(わかば祭)の始まりです。各会の旗手の入場後、藤岡真信君、高橋大地君、那須守生君(いずれも扇町)の指揮による開会儀礼が行われました。続いて二〇〇年を祝して神様への祈りの言葉を全員で奉唱、手製の素晴らしい大型ケーキがお供えされ、くす玉と共に祭場内は大きな拍手に包まれました。続いて、金光様のお言葉を大会長からご紹介頂き、参加者全員で「道の若葉」を合唱しました。その後、六〇年・五〇年・四〇年・三〇年の継続登録会の表彰に続いて、一年間の努力目標賞が、神﨑信吾君(甘木)の「笑顔で元気にあいさつをする」に決まり、大人も子供も共に信心生活の目当てにすることになりました。さらに、作品展入選・年代別キャンプ六年継続参加者の各表彰が行われ、それぞれに表彰状と記念品が授与され、大きな拍手で称えられました。

式典の次はアトラクションです。祭場内の明かりが消え、舞台変更が行われている間に、参加記念品(光る団扇)が子供たちに改めて配られ、祭場内は幻想的な美しさに包まれました。そして、そのまま流れるように、スタッフが「アナと雪の女王」を熱唱。祭場内はその歌唱力に圧倒されました。続いて、子供たちによる歌と踊りが披露され、その前後には教祖様への手紙が朗読されました。そして最後は、教祖様へのメッセージ。教祖様のお徳を称えると共に、教祖様と同じようにおかげを受けられる私たちが、教祖様から見てどのように映っているのか、ご期待に添えるような生き方ができているでしょうかと、問い掛ける形で締めくくられました。

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全国大会を終えて

今回の台風に際して、大会本部でも連日対策会議を開き検討を重ねましたが、それでも、もう少し早く判断できれば、参加者に御迷惑を掛けずに済んだのではないかという点は残り、この場をお借りしてお詫び申し上げます。大会本部としても、今回の経験を是非とも将来に活かしていきたいと思います。

一方で、各リーダーやスタッフの中にも、失敗や後悔の残った方がおられるかもしれません。一万回うまくいっても、次の一回がどうなるかわからないのが私たち人間です。命や大事故につながらない範囲であれば、失敗することで人の失敗にも寛容になれるものですし、また失敗や後悔を通して、これまで何気に見ていたことに、より注意を払うきっかけにもなるものです。すべてはおかげの中の出来事であり、だからこそ古人は「晴れよし 雨よし 嵐よし」と言うのでしょう。

最後になりましたが、この度の大会を迎えるにあたり、ご静養中の教主金光様を始め、お祈り下さった各教会の皆様、本部教庁各機関職員の皆様、そして、人目のつかない所でひたすら準備作業に携われた数多くの奉仕者の皆様。さらには、学校や仕事でご多用の中、日程を繰り合わせて会活動を進められてきた皆様。お礼を申し上げるにはとても紙面が足りませんが、参加できなかった方も含め、今年の全国大会に心を寄せて下さった全ての皆様に、この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
【報告・大会本部 水野真信】