「研修所」タグアーカイブ

シルバーバッジ研修所ジュニアメイト課程第28期 開催

中学生年代の指導者を養成するシルバーバッジ研修所ジュニアメイト課程第二十八期を、十一月二十日から二十二日の二泊三日で御霊地・聖ヶ丘野営場にて全期間野営で開設した。  実に三年ぶりとなるジュニアメイト課程。検温や消毒等、万全のコロナ対策を取って開設した。

十一月十三日及び十九日。十二名の所員・奉仕隊が集合し、講義場、所員室、モデルサイトの設営、寝室、シャワー室、トイレの掃除、必要書類の印刷、講義及び実習のデモンストレーション等を行った。

今回の入所者は二教会五名。初めての研修にやや緊張した面持ちで受付を済ませ、点検を行い、入所門をくぐった。

開所式、研修所についての講義後、立て続けに講義をニ本行い、資材配給を行い、班サイトを設営。食堂フライの下で夕食を済ませ、一日目最後のセッション「特別隊集会」を行った。「夜間訓練」として、視覚、味覚、聴覚など、五感をとぎすましたゲームを行った。

二日目、午前中は講義を中心に行い、昼食をとって午後からは班集会を行い、隊集会に向けての技術・技能の習得をした。その後、「グリーンアドベンチャー」として、金光町の地図を見ながら、一から三十まで番号があるポイントで問題を解いてまわるフィールドハイクを実施した。

夕食後、夜の営火では、モデルとなる営火プログラムを組み立て、その中に、入所者と奉仕隊はそれぞれが考えたスタンツを披露。それぞれがユーモア溢れるスタンツで全員の笑いを誘った。

最終日の三日目、天気は雨となったが、プログラムはそのまま続行。各サイトでは側溝を掘り雨対策に努めた。まとめの講義では、所長より、大人の役割や指導者の在り方など、今後指導者として大切にしていくべきことについての講義があった。

全講義終了後、期間中、生活の場としてお世話になった聖ヶ丘野営場の各サイト、本部サイト、使用した各資材の撤営を行った。雨の中ではあったが、全員手際よく撤営を行った。最後は講義場(憩いの棟)にて解隊式・閉所式(修了書授与式)を行い、回礼。最終撤営を行い、下山し終了した。

今回は、最終日が雨となったが、入所者にとっては、期間中、天候への対応が勉強になるいい研修だったと感じている。これから先、指導者として、それぞれの現場での活躍を期待したい。

最後になるが、この度の研修所開設にあたり、早くからご準備頂いた所員・奉仕隊の皆様、また、お祈り添えを頂いた所員・奉仕隊・入所者の在籍各教会長先生方に、改めてお礼申し上げます。

(報告・柏原祐二郎)

シルバーバッジ研修所バードメイト課程第31期 開催報告

この度は、シルバーバッジ研修所バードメイト課程第31期を開催した。

バード年代(小学4~6年)の研修を、講義や実習を通して学んだ。

 

日時:平成31年2月9日~11日

場所:金光教玉水教会控所、本部境内及び周辺

入所者:7名

 

シルバーバッジ研修所ジュニアメイト課程第27期 開催

平成30年9月15~17日、シルバーバッジ研修所ジュニアメイト課程第27期を開催した。

・開催場所:胎金寺野営場
・入所者:9人
・所員:9人
・事務局:1人

学院研修所(各種活動選択別研修〈青少年育成研修〉)開催報告(2016年度)

金光教学院 各種活動選択別研修
「青少年育成研修」を終えて

 金光教学院では、平成二十八年一月十八日から二月九日までの間、「青少年育成」「奉仕活動」「布教・教義研究」の三つの研修から、それぞれが関心のあるものを選択して実習する、各種活動選択別研修を実施した。
 「青少年育成」研修は、本教における青少年育成の願いを理解し、方途を学んで、実際に体験することを通して、指導者としての基礎的な素養を身につけることを願いとして実施している。本年度は十六名が「青少年育成」研修を選択した。
 研修は大きく二つに分けられ、期間の前半は小学生年代を、後半は中学生年代を対象とした講義・実習を行った。
 小学生年代を対象とした実習は、学院生自身が、童心に返り、小学生の立場になって行う「特別隊集会」から始まる。学院職員が指導者となり、小学校低学年を対象とした集会「動物村の大運動会」を実施し、班対抗で六つのゲームやソングを楽しんだ。
 この体験をもとに、前半の集大成とも言える「集会実習」に向けて、子どもの特性や活動、集会の要素としてのソングやゲームなどについて学んだ。そして、学院生が指導者役と子ども役に別れて実習する「ミニ集会」を行った。実際に、三十分間の集会を企画、実施することで、頭で思い描いたことを伝えることの難しさに気づかされ、準備の大切さを学んだ。
 それらの経験を踏まえて、一月三十日(土)に実施される霊地少年少女会の子ども達を対象とした集会を企画することになる。学院生は指導目標を「自分がされて嬉しいことをしよう」と定め、研修中に生まれたオリジナルキャラクター・忍者「スザットリ」をモチーフにし、子ども達が新米忍者になるという設定でプログラムを組んだ。
 集会実習当日は、三十六名の子ども達が集まった。開会式の後、会場となる学院へ移動したが、学院に到着した子ども達の前にスザットリが現れ、殿様の大切な巻物を奪い、「からくり屋敷」と見立てた教室棟へと逃げ込んだところで、いったん昼食を取った。子ども達は、弁当をいただきながら、どうやって巻物を取り返そうかと、その後の展開を楽しみにしている様子であった。子ども達には頭巾を用意し、忍者に扮して、六つのグループに分かれて、からくり屋敷にてスザットリの仲間の六つのゲームに臨み、スザットリの弱点を集めた。学院生は、グループで協力しなければクリアできないゲームを設定しており、子ども達は、その日分けられたグループであったが、力を合わせてゲームを楽しんだようであった。
 エンディングは、子ども達から、「ありがとう」と声をかけられたスザットリが改心し、殿様に巻物を返した。
 学院生自身、指導目標を軸に、集会の流れやゲームの設定を決めて、短い期間の中で準備を進めてきた。エンディングについても、ただ協力して悪い忍者をやっつけるのではなく、子ども達の優しい言葉でスザットリの心が改まっていくように、プログラムを工夫していた。そして、最後には、からくり屋敷で覚えたダンスを、殿様やスザットリ等と共に踊り、ハッピーエンドで幕を閉じた。
 四代金光様の御歌
「おもひやりのこころおのづからひろげゆく あたたかきよき波紋ひろがれ」
とある。一日型の集会であったが、学院生の強い想いの中に、子ども達に人を思いやる気持ちが伝わっていくことを願っている。
         ○
 中学生年代を対象とした実習では、少年少女会連合本部の研修所プログラムにのっとって、講義・実習を実施していただいた。
講義では、本教における青少年育成の歩みや教育の原理など、専門的な内容を学んだ。また、出講いただいた連合本部の先生方のご経験も話してくださり、教師の御用として青少年とかかわっていくことの重要性や、実際のご苦労を聞き、学院生は卒業後の自身の役割に関して強い示唆を得たようである。
 講義の後には、中学生になりきって、三回の班集会と、一泊二日の野営実習を行った。班集会では、連合本部の先生の指導のもと、ロープワークなどの必要な技能を習い、冬季野営にむけての準備を整えた。
 途中、体調を崩す者もいたが、二月四日(木)、五日(金)の野営の当日は、全員揃って聖ヶ丘野営場に入山できた。開営式の後、各班に備品が配給され、それぞれに二日間使用する、炊事場や食卓、たちかまどの設営を行った。昼食後には、パイオニアリングとして、班集会で習ったロープワークを利用して、四メートルを優に越える大掛かりな物見台を班対抗で作り上げた。夕食後は、キャンプファイヤーを行い、それぞれの班がソングやエールを披露し、親睦を深めた。
 野営二日目は、朝参拝、朝食の後、フィールドバトルと称し、班対抗の野外ゲームを行った。指導者の方々の趣向を凝らした四つのゲームは、班集会や野営の中で学んだ内容を実践的に応用させるものや、自然の中に身を置いて観察する力、工夫する力が必要となるもので構成されており、学院生自身が参加者として楽しんでいた。それだけでなく、卒業後の自分の御用の上に生かしていけると感じた学院生も多いようであった。
         ○
 本研修を通して、学院生は育成活動における願いを確かにすることの大切さを実感したようである。子ども達とのふれあいや、教会現場で育成に当たられている先生方の話を聞く中で、しっかりした理念を持って子ども達と向き合うことが何よりも重要であると感じさせていただいた。ここで経験し学んだことが、卒業後のそれぞれの御用の糧になっていくことを願っている。
(報告・佐藤光貴)