「年代別キャンプ」カテゴリーアーカイブ

2023 年代別キャンプ活動報告

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参加者数 JC 13名 AC 2名

奉仕者数 14名

今年も暑い夏がやってきました。そんな夏の金光教少年少女会年代別キャンプに15名のわかばが集ってくれました。

一昨年は断腸の思いでの中止、去年はほとんどの参加者がキャンプ未経験という中でのキャンプ、そしてついに今年、心も体も大きく成長してくれたわかばたちがご霊地に帰ってきてくれました。

受付が始まると、これからの不安でたまらない顔や、また一年ぶりに再会した嬉しさの顔など、様々な表情を見せた隊員たち。今年の年代別キャンプのテーマは「STEP UP」どんどんと成長していく姿を見せてくれることでしょう。

荷物点検が終わり、いざ入山。次にご霊地へ帰ってくるのは三日後。その時の隊員たちはどんな表情をしているのでしょうか。とても楽しみです。酷暑の中をしっかりと、水分塩分補給を行いながら胎金寺野営場へと歩みを進めていきます。暑さの中でも隊員同士で声を掛け合い、休息の際にはお互いに飲み物を注いであげるなど思いやりを見せる姿も見られました。本部スタッフに出迎えられながらお世話になる野営場に一礼。入山。山の生き物たちをはじめとする自然も、隊員たちを受け入れてくれました。

開会式とオリエンテーションを終え、いざ設営開始。キャンプの経験者をはじめ、今回はアドベンチャーキャンプ(高校生年代)の隊員も一緒に活動を行います。皆で協力し設営を進めていきます。ペグを打ち込む際には固い岩盤が隊員たちを阻みます。四苦八苦しながら、スタッフと協力しドームテントとフライを立てることに成功しました。またサイトの改善として木と木の間にロープを張り、物干し場を作成しました。その際にはスタッフより「お世話になる自然を傷つけないように!」と厳しい指摘があり、木を新聞紙で養生してからロープを巻くなど、自然の中で生活させていただく。という心構えを持ち、無事設営が済みました。

期間中、隙間時間を見つけてはサイトの改善を行います。食事後の皿を洗うための「洗い場」や調理が楽になるように「立ちかまど」の製作を行うなど、創意工夫を凝らし生活をより良いものへと班員同士でしっかりとコミュニケーションを取り、各自で役割分担をして自分から積極的に動こうとする隊員たちの姿がそこにはありました。普段の生活の中で感じることの少なくなった不便さ、をしっかりと体験できたことと思います。

ジュニアキャンプではチャレンジコーナーを設けています。一年間に四つの課目に取り組み、3年間で合計12の技能習得を目指すコーナーです。今年は「立ちかまど」「ルアーフィッシング」「奉仕作業」「フィールドハイク」の四つです。この中でも特に子どもたちの大きな成長へと繋がったのがフィールドハイクでした。

フィールドハイクでは、班で協力し地図を見ながら各ポイントを回っていくというもので、各ポイントでは様々なお題が隊員たちを待ち受けます。お題をクリアするためには協力が必要不可欠であり、例えば、高さ約5mほどの建造物の長さを測る問題では、皆で話し合い、知恵を出し合います。隊員の一人が建造物の横に立ち、遠くから何人分になるかを見て身長から高さを皆で考えました。また道中には進むべき正しい道を示す目印を設置し、それを見つけながら進んでいくというもので、班員で声を掛け合いながらそっちじゃない、こっちでもないと悩みながらも楽しく活動ができました。

また期間中、食事のほとんどを自分たちで作ります。お米を何合準備すれば丁度よいのか、スープの水の量はどうやって測ればいいのか、分からない事は班長を中心に皆で考え、隊付のアドバイスをもらいながら調理を進めていきました。普段はスイッチ一つで自動でお米が炊き上がり、ガスコンロは一瞬で火が付きますが、自然の中ではそうはいきません。お米を入れた鍋の様子を見ながら、薪の量を調節し、強火や弱火を調節します。最初は慣れずに火が強すぎて焦がしそうになり、火が弱くなかなか水が沸騰しないなど、様々な経験を通しながら隊員は学びを得ていきました。皆で協力し作った食事は最高に美味しかったことと思います。

いよいよ最終日を目前に控えた夜、全員で営火を行いました。営火では、桃太郎と鬼で協力して点火する場面から始まり、定番のキャンプだホイ、一匹のぞうさんなど楽しいエールや、班で考えた個性あふれるスタンツ劇では全員が手をたたき大盛り上がりでした。また夜話では、三代金光様のお話をいただき、私たちが今こうして集まりキャンプができているのも、今まで繋いできた先輩方がいるということ、決して当たり前ではないことを火を囲みながら皆で聴かせていただきました。

最終日、感謝の気持ちで撤営を済ませ閉会式を終え、いよいよ下山。そこには受付の時に不安そうな表情を浮かべていた子どもたちの姿はありませんでした。そこにいたのは3泊4日の年代別キャンプを終えた立派なわかばでした。一回りも二回りも大きくSTEP UPできた年代別キャンプであったと思います。

お祈り添えをいただきました関係各所の皆様、送り出していただいた教会長先生をはじめ保護者の皆様、そして申すまでもなく金光様に深く御礼申し上げます。

また来年の夏、隊員の皆さんに会うことを楽しみしています。ありがとうございました。

(報告・田中真喜雄)

\年代別JMキャンプ2022/

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参加者数:16名

奉仕者数:11名

八月三日から六日の日程で、胎金寺野営場にて三年ぶりの年代別ジュニアキャンプが開設された。昨年・一昨年と中止を余儀なくされ、今年もコロナ禍の中で参加者があるのだろうかと懸念していたが、沢山の方々のお祈りを賜り、最終的に十三名の中学生が全国から参加のおかげをいただいた。
今年のジュニアキャンプのテーマは「つながりの輪 ひろがれ」。科学技術の目覚ましい発展と引き換えに、人と人とのつながりが希薄になってきている現代に生きる私たちが、三泊四日の野営生活を通して、人と人、神様と人、自然と人といったつながりの輪に気付かせていただきたいとの思いから、全期間のテーマを定めた。
八月三日。ワクワクと不安と大きなリュックを背負った参加者がご霊地に集まった。受付を済ませ全員揃って本部広前でご祈念、お届けをいただいた後、荷物の点検や規律訓練を行った。昼食を挟んで開会式と隊編成を行いいよいよ入山。一日目の目標は「全力を尽くす」。オリエンテーションで隊長より野営生活の基本日課や心得、注意点の説明を受けいざ設営。自分たちが四日間お世話になる班サイトに工具や炊具を運んだり、力を合わせて食堂用のタープや寝室テントを建てた。夕食準備では薪で火をおこしての野外調理を初めて経験する隊員も多く、慣れない手つきで試行錯誤しながらも協力して美味しい夕食をほおばっていた。夜の活動は自己紹介カードバトルゲーム。引いたカードのお題に答えながらの自己紹介を行い、全国から集まった仲間のことを興味深そうに聞いていた。
八月四日。二日目の目標は「友情を深める」。ジュニアキャンプでは毎年四つのチャレンジコーナーが設けられ、三年皆勤すると全十二のコーナーを体験する事ができる。この日はスピアフィッシングと蔓工作。それぞれ班で分かれて午前と午後で入れ替わりながら活動した。スピアフィッシングでは残念ながら午前午後ともに収穫は得られなかったが、海に潜って大自然を肌で直接感じられる体験となった。蔓工作では野営場に自生している蔓を使って、カゴや壁飾り等思い思いの工作を楽しみながら身近な自然の物を活かせることを学んだ。夜の活動は五感訓練。夜の暗闇ならではのビックリ要素もあり、隊員たちは悲鳴をあげながらも五感を研ぎ澄ませて課題をクリアしていった。
八月五日。三日目の目標は「尊重する」。この日のコーナーはパイオニアリングと野外調理。パイオニアリングでは複数のロープワークを学び活用して三メートル級の物見台を作り上げた。野外調理ではダッチオーブンを使っての燻製とチョコパイ作り。スタッフに教わりながら器用にアジを捌き、出来上がった燻製とパイに歓声が上がっていた。午後から激しい雷雨となり、パイオニアリングは模型での作成、野外調理は屋根の下での活動となった。夜の活動はカウンシルファイヤ―。営火の予定だったが営火場がぬかるんでしまったので、講義場で小さな火を焚き、それを全員で囲んで、このキャンプをふり返ってひとりずつ発表をした。
八月六日。最終日の目標は「共に育つ」。後片付けは次への準備という心持ちで、工具や炊具をきれいに手入れし撤営に取り組んだ。その後解隊式と閉会式を行い、期間中お世話になった野営場に全員でお礼を申して下山した。
今年のジュニアキャンプは全員が初参加だったが、班長・次長を中心に協力して基本日課をこなしながら、班サイトの改善や時間への意識等、声を掛け合いながら笑顔で前進していく一生懸命な姿を沢山見せてもらった。沢山のお祈りとおかげの中で隊員達は見違えるほど逞しく成長した。そして、私たちスタッフも共にお育ていただいた。この唯一無二の経験で得た「つながりの輪」を日常生活にもひろげ、ぜひとも来年の参加に繋げてもらいたいと願う。
(報告・庶務副長 田中よしえ)

\第1回バードキャンプ活動報告/

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参加者数:29名

奉仕者数:34名

教祖様百四十年のお年柄を迎えた本年、連合本部新規事業として、小学校四年生から六年生年代を対象とした「バードキャンプ」が、令和五年三月三十一日から四月二日、聖ヶ丘野営場にて実施された。二十九名の隊員の参加のおかげをいただき、かわせみ班、うぐいす班、めじろ班、つばめ班、きつつき班の五班編成で本キャンプを実施した。
第一日目は本部教庁にて受付を行った後、聖ヶ丘野営場へ移動し開会式を行った。隊員たちは緊張した様子だったが、鬼に扮した野営長によるスタンツを見て緊張がほぐれたようだった。野営長より、友達ができる三つの魔法の言葉「ありがとう」「ごめんね」「どうぞ」が素直に言える人になりましょうとお言葉をいただいた。
本キャンプは三日間で七つのチャレンジコーナーに挑戦する。チャレンジコーナーや各種ゲームでの表彰はもちろん、隊指導者が優れていると感じた隊員を表彰し、班に表彰綬が授与される。隊員たちは最優秀班を目指し各活動に取り組んだ。
一つ目のコーナーは、「ピクニックと天体観測」だ。杖(じょう)を片手に、聖ヶ丘野営場から沙美海岸まで、細い山道(金神道)を抜けながら約二時間のピクニックを行った。沙美海岸では星座盤とタブレットを用いながら天体観測を行い、北極星の見つけ方等を学んだ。ピクニックの疲れを感じさせない隊員の活発さにスタッフも元気をいただいた。就寝は野営場のパオと呼ばれる木製テントで体を休めた。
第二日目は、「バードコール作り」と「フィールドビンゴ」を午前中に、午後は「野外調理」と「木登り」のチャレンジコーナーに挑んだ。
バードコールとは木とボルトで簡単に作ることができる笛で、「キュッキュッ」と鳴る音で鳥と会話することができる。隊員たちは自分達で木を切ってバードコールを作り、名前を書いたり絵を描いたりしてオリジナルのデコレーションを行った。
フィールドビンゴでは、ビンゴ表に記載された「トゲトゲするもの」や「良いにおいのするもの」など、自然の中で見つけられるお題を探し、班で協力しながら野営場を探検した。普段の生活では目に留めていなかったような草花などを一生懸命観察していた。
野外調理では、薪となる木の探し方、かまどでの薪の組み方を学び実践した。簡単に作ることができるスコーンをコーナー指導者に教えてもらいながら作り、出来上がったものを食べた。自分達で起こした火を使って作ったお菓子はとても美味しく感じたようだった。
今回のキャンプの目玉でもある木登りでは、ハーネスを装着した本格的なロープでの木登りを経験した。初めての木登りに皆悪戦苦闘していたが、徐々にコツを掴んでいき約五mの高さの木をロープだけで登り切った。高いところから望む景色、さらに自分で登ったという達成感を感じることができた。
夜のキャンプファイヤーでは、休憩時間などの合間に班ごとに練習し準備したスタンツを披露した。頭や体を使ったゲーム、ソングを通じて皆の絆がより深まった。
第三日目は「狩猟」と「巣作り」のチャレンジコーナーに挑戦した。
狩猟では、オリジナルの弓を作って飛距離を競ったり、コントロールの正確さを競った。三日目ともなると隊員同士の仲も深まり、自然と班のメンバーを応援する姿が見られた。
巣作りでは野営場にある竹や葉っぱを使って自分達だけのオリジナルの巣を班ごとで作った。窓を作ったり、表札を作ったりと工夫を凝らし、時間いっぱいまで作業に取り組んだ。
七つのチャレンジコーナーの挑戦と、二十九名での集団生活という、普段の生活では体験することのできないことを経験する中で、年下の子の面倒を見る隊員、自ら進んで片付けを行う隊員、各コーナーで教えてもらったことをメモしている隊員など、三日という短い時間の中で大きく成長する姿を見ることができた。
三日間一度も雨が降ることなく暖かな春の天候に恵まれ、誰一人かけることなく七つのコーナーを無事達成することができたのは神様・金光様はもとより、全国の信奉者の方々のご祈念があってこそであると思わせていただいた。
今回参加した隊員が指導者として成長され、第十回バードキャンプ開催時には指導者として共に御用できることを願いたい。