2014 アドベンチャーキャンプ 蒜山高原(岡山県)

活動報告(2014年8月)

教祖様ご生誕二〇〇年少年少女全国大会年代別キャンプは、開始前から波乱の予感。台風が日本列島に強大な勢力をもって迫っていた。ニュースを聞きながらため息を必死に飲み込む。天地のお働きの上でのこと、不足は言えないが心にどこか影がおちる。このままでは年代別キャンプはおろか、全国大会自体が中止になるかもしれない。高校生ながらに忙しい日程にお繰り合わせを頂き参加を決意した六名の参加者のことを思うとやるせない気持ちがこみ上げる。

八月六日第一日目、相変わらずの台風情報に、始まる前からあきらめにも似た気落ちを抱えながら受付にて参加者を待ち構える。しかし、いざ受付にやってきた参加者の顔は一様に明るく楽しげだった。

参加者全員が無事受付を終え、スタッフと共にジュニアキャンプのメンバーと合流し、本部広前へ参拝。金光様のお取次を頂く。この度は指導者五名、参加者六名、計十一名の少々こじんまりとした人数となったが、御神縁によって繋がったメンバーである。アドベンチャーキャンプの全体のテーマは「繋がる」。十一名でこのテーマのもと蒜山高原を舞台にキャンプに臨む。
参拝後、開会式、班編成、装備のパッキング、昼食を済ませいよいよ出発。

バスにゆられ到着したキャンプ場にて、車両から資材と携行品をおろし設営。昨年の無人島キャンプのように猛暑に苦しむことはなかったものの、常に天候の変化を気にかけながらの設営となった。設営が終了すると、やっとの思いで立てたターフの下で隊長と教育副長と共にオリエンテーション、その後班会議が行われ一日目の活動は終了する。

夕食をすませ、癒しのシャワータイムであるが制限時間は十五分。それを聞いた隊員から「えぇっ!」と戸惑いの声があがったが、実際入ってみると「意外と余裕だった」と不思議そうにしている顔が可笑しかった。

夜、スタッフ会議にて登山計画の大幅な変更がなされた。当初七日から八日にかけて上蒜山から中蒜山、下蒜山へ縦走する一泊型の登山計画であったが天候の急変を考慮し、一日型の計画に。本来の活動計画を体験させたいが、判断を誤り活動のメインである蒜山登山自体が頓挫するのだけは避けたい。残念であるが、スタッフ総意で決定した。

八月七日、第二日目いよいよ登山へ。バスにて移動し、ストレッチ、記念撮影の後隊歌、テーマソングを歌い気合十分にアタック開始。

まず、バスが止まっている駐車場から登山道入り口を目指す。歩くこと二十数分やっと登山道入り口に。ここからがスタートだが早速水や飴を口にする姿がちらほら。大丈夫だろうか。下見の段階で二合目までが少々きついことがわかっていたので歩くペースをできるだけゆっくりなものにしながら進む。登山は一汗かくまでが辛い。十数分おきに休憩を取り入れる。一見こまめにとりすぎのように思えるが、身体が順応するまでに無茶な登り方をすれば必ず途中でダウンする。それぞれに登るペース、体力に差があるため全員踏破のためには疲れたと感じる前に休憩を挟む必要があった。

そうして段々と荒い呼吸が収まってきたのは三合目を越えたあたりからだ。そこからは視界もひらけ、眼下に蒜山高原の景色が広がる。「さぁ、ここからが正念場」思えば台風が接近しているにも関わらず、澄んだ青空に入道雲がわき、涼風かける絶好の登山日和のおかげを頂いている。金光様の御祈りのすごさとはこれほどまでか、と驚かずにはいられない。そして登れば登るほど小さくなる裾野の景色を見下ろしながら、また先に続く山道につながる上蒜山の頂を見上げながら、雄大な自然のなかにあって自分は本当に小さいという感動がせりあがってくる。野外活動の中で感じる「自分は小さい」「人間は無力だ」という思いは決して悲観的なものではなく、天地自然の中に確かに抱かれて生きているんだと確信する大きな喜びである。だからこそ子供達を野外へ、と願いを立ててこれからも活動を展開していかなければならないと強く思った。

上蒜山山頂に到着して昼食をとる。途中口数がへり、能面のような顔で淡々と登っていた参加者も突然元気になる。腹が減ってはなんとやらで、満たされたお腹に満足気な顔をみるにまだまだ大丈夫そうだと安心した。

上蒜山山頂からは中蒜山山頂へ縦走する。尾根伝いになだらかに続く道には笹原が続きそれを揺らしながら風が渡る。「風って涼しい」後ろから隊員のつぶやきが聞こえた。いたって当たり前のことだけれど、日常生活の中ではきっと気にもとめていなかったのだろう。

風は涼しい、太陽は眩しい、土は柔らかい、水は美味しい。そんな、なんでもないようなことが文字通り身にしみてわかったのだろう。

険しい山道を登る参加者達
蒜山登山の様子

蒜山高原で集合写真
蒜山高原で集合写真

その後順調に歩を進め中蒜山山頂に到着。下蒜山は目指さずここから下山を開始する。下山のほうが身体への負担が大きいのか、苦しそうにする参加者の表情を案じつつも曇りだした空の様子に下山を急いだ。全員無事下山したが、直後見計らったように驟雨にみまわれる。その後雨足は弱まることなく激しさを増し、サイトに帰営し夕食準備にとりかかろうとした時には息苦しささえ感じる圧迫感のある激雨となり、隊長の判断で御霊地への引き上げが言い渡された。急いで撤営を開始。辺りは既に暗く雨はなお激しく降っている中で懸命に撤営作業をすすめ、濡れ鼠のままバスに飛び乗り一路御本部へ。

夜遅く本部に帰り着くと、私達の受け入れが万端整えられていた。急遽決まった私達の帰着にあわせ、いったいどれだけの方々が奔走してくださったのだろうか。目に見えないところで多くの人に支えられて活動していたことを改めて感じる。 http://www.buytadalafilonline20mg.com

登山の疲れ、予定外の本部への移動で疲弊した身体を布団にあずけ、就寝。

八月八日第三日目。午前中は昨日車両に手当たりしだい詰め込んだ資材の整理が行われた。テントを干し、資材の数を確認、食材の整理、洗濯、ゴミ出し等々、一つずつ丁寧にこなしていく。午後からは蒜山キャンプ場で予定されていた「染物」と「燻製」の活動が聖ヶ丘キャンプ場にて行われた。大いにはしゃぐ姿に、与えられた環境で、それがどれだけ限られたものであってもその中で楽しむ術を見出し、喜びながら活動する参加者たちの姿がまぶしかった。

聖ヶ丘野営場で染め物体験
染物体験

祭場南のスペースにてジンギスカンをメインに夕食をいただき、夜にはキャンプファイヤーを行った。残念ながら実際の火ではなくランタンの明かりでのキャンプファイヤーであったが大いに盛りあがった。笑い声が響き、だんだんと終わりが近づくキャンプに少しの名残惜しさを含んだ雰囲気の中、参加者とスタッフがそれぞれ未来に抱く願いを語った。
こうして明日一日を残して、最後の夜を過ごした。

祭場西側通路でキャンドルファイヤー
祭場西側通路でキャンドル・ファイヤー

最終日、最後の活動であるシルバーアクセサリー制作に取りかかる。黙々と作業する姿は、今までにないほどの集中力と真剣さだった。くすんだ色の粘土が本当に銀になるのか、甚だ疑わしいが、形成し、焼き、磨けば本当にキレイな銀色になった。手作りの歪さが逆に味となってなかなか素晴らしい出来栄えだった。

祭場内でシルバーアクセサリー作り
祭場内でシルバーアクセサリー作り

六名という少人数、大きな予定変更の連続、異例尽くしのキャンプであったが、その中で逞しく活動した参加者達。テーマソングの一節に「幻なんかじゃない 人生は夢じゃない 僕達ははっきりと生きているんだ」という言葉がある。隊長はこの曲に参加者への願いを託し、テーマソングにしたという。参加者達が今後それぞれの人生を神様に向かいながら願いを立て、雄々しく歩んでいく中で、今回のキャンプでの経験がいきてくれればと思いながら全日程を終了した。

(報告・庶務副長 牛尾晴江)

参加者の声!

アドベンチャーキャンプに参加して - 岩本 琴華(福岡・新田原)

初めてのアドベンチャーキャンプで、ジュニアキャンプの時より大変なのかと思っていたけど、自己判断で動いたり、ジュニアキャンプで学んだことが役に立って、活動しやすかったです。なので、何をするにも、前々から準備をしておくことで様々なことが出来るのだと分かりました。

一日目は、何をするにも少しずつの積み重ねが大事だと思いました。キャンプをするには、まずテントがなければ寝ることも、雨や風をしのぐことも出来ないし、ゆっくり休むことができません。そしてテントの周りの溝も掘らなければ、テントの中に雨が入ってきてしまうので大変でした。

二日目は、登山を通して、人と助け合い、努力と根性を持つことが大事だと分かりました。どんな状況や場所でも、お互いに助け合ったり声をかけあうことで困難を乗り越えることができました。そして、頑張ろうという気持ちを持つことで、苦しいことも楽しく感じられました。下山したら雨が土砂降りで、急遽山を下りることになって残念だと思ったけど、来年は晴れて山の中で三日間過ごせるといいなと思いました。

三日目は、どんなことにも焦らず、正確にすることが大事だと分かりました。私はあわてて行動していて、状況をしっかり判断できずに失敗ばかり重ねてしまいました。だから落ち着いて行動できるようになりたいです。この三日間で、たくさん気付くことがあり、自分はまだまだ学ぶことが多いと思いました。そして、いつか自分が人のお役に立てるような人になれるといいです。

四日目、一緒に過ごした人達に感謝して、またその人達も元気に過ごせるようにお参りできる人になりたいです。来年、もっと成長した自分でキャンプに来させて頂き、もしかしたら新しい人と会えるかもしれないので、その出会いも大切にして、新しい自分を見つけたいです。家に帰っても、家のお手伝いをしたり身の回りの整理整頓をして、身も心も神様に日々信心できる人にならせて頂きたいです。

2014年 第67回大会 教祖様ご生誕200年少年少女全国大会

報告

はじめに

今年で六十七回目を迎えた「教祖様ご生誕二〇〇年金光教少年少女全国大会」も、神様のおかげの中、数限りない方々のお祈り添えと献身的なご奉仕のおかげで、無事開催させて頂くことができ、皆様には心より御礼申し上げます。

今年は、大会前日まで台風直撃の進路上にあった為、組織を率いる各会のリーダーの方々は最後まで対応に追われたことと思います。しかし、荒天であればこそ、あらゆる状況を想定し、持ち物の見直しから「この場合はこういう判断でこうしよう」等、次の世代のリーダーや子供たちに、事前準備の大切さを伝える貴重な機会になったことと思います。
さて、今年の大会を振り返ってみます。

大会に先立ち、八月六日から中高生を対象にした年代別キャンプが、それぞれ胎金寺野営場と蒜山高原で行われました。(詳細は来月号で特集します)

さらに八月八日から「キャンプの森」が聖ヶ丘野営場で開設され、一教会がキャンプをしながら大会に参加されました。
八月七日には大会本部が設置され、全国から集まった奉仕者と学院生がそれぞれの担当に分かれて、仕上げの準備作業に取り掛かりました。

大会第一日

八月九日午後一時三十分、予定通り会堂広前で開会式が行われました。道のわかばを代表して、田中ひなさん(泉南)が開会の御祈念先唱を、高橋浩生君(岡山)が金光様へのお届けをし、金光様よりお言葉を頂きました。

朝から断続的に降り続いていた雨もこの時は止み、引き続いて会堂の正面玄関を中心に開会セレモニーが行われました。台風の影響で参集が少ないかとも思いましたが、予想以上の参加者が境内に集いました。
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そして、湊少年少女会によるバンド演奏、日垣磨崇君(泉南)による開会儀礼、続いて大会長の開会宣言によって「教祖様ご生誕二〇〇年金光教少年少女全国大会」の幕が切って落とされました。

金光様ご夫妻花束贈呈

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今年は教主金光様のご体調を考慮し、わかば祭へのご臨席が控えられた為、開会式が終わるとわかばの代表二人が教主金光様のご自宅で花束を贈呈しました。お宅では、教主金光様がブルーの、奥様がピンクの二〇〇年記念Tシャツをお召しになってお迎え下さいました。

常設行事開始

開会式が終わると、常設行事が一斉に始まります。今年はどんな趣向を凝らした行事なのか、まずは木綿崎山一帯に設置された「ゆうざきランド」。ここは丸太やロープを使ったフィールド・アスレチックで、今年もテーマは「陸・海・空」。

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陸エリアには、滑り台や切り株の渡り歩き等、低学年でもチャレンジできる、四つの関門が用意されました。次の海のエリアは、若干難度が上がり、長さ三メートルほどの山をロープで越え、続いて上からロープで吊られた丸太を一本一本忍者のように渡り歩くと、海エリアのハイライト、見事な海賊船が待ち構えています。さらに、船の周囲には、海をモチーフにした四メートル四方の青いネットが九面も張り巡らされ、子供たちはネットの上を飛び跳ねて大喜びでした。そして、最後の空エリア。猿飛佐助を思わすようなコースでしたが、雨水で滑る危険があるとの判断で、本大会では残念ながら閉鎖することにしました。

次に木綿崎山から祭場へ移ります。

恒例の「まごころテント村」と「クラフト教室」は、強風に備え、それぞれ祭場西側通路と祭場二階席通路に会場を移しました。

「テント村」では七団体が出店され、本物のお土産品店を思わすような手工芸品の販売や、子供向けの射的、スーパーボウルすくい等で大賑わいでした。初の試みでテント村内に献血を予定していましたが、台風のため残念ながら断念しました。

出店コーナーの一角には書道作品が、また祭場内北側には絵画・工作が展示されました。特に今年は、教祖様への手紙や、ご生誕二〇〇年をテーマにした力作が数多く寄せられました。

祭場二階席通路の「クラフト教室」では、使用済ペットボトルの容器を材料にした工作が三種類用意されました。容器の底を切り落として風船を取り付けると見事な空気銃が完成します。また、容器を輪切りにして片側にビニールテープを巻くとフライング・ジャイロが完成します。投げた筒が回転しないで数メートル飛ぶ姿は、まさに圧巻でした。

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次は、祭場地階の「ダンジョン」です。地球滅亡の危機を救う為、幽閉された姫を救出すべく子供たちが魔界へ挑むという、物語形式となっています。トンネルをくぐり抜け、続いてロープを頼りに目隠しで二十メートルほど進むと、そこは暗い宇宙空間。指示に従い、鏡の前に置かれたロウソクの明かりを消すと、なんと背後の壁に蛍光塗料で書かれた文字が鏡に映し出され、悪魔を倒すヒント(腹を狙え)が得られます。最後は、牢屋に閉じ込められた姫からボールを受け取り、悪魔の腹を目がけて投げつけます。待ち時間が三十分を越える程の人気でした。
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次は、本部総合庁舎一階の、乳幼児を対象にした「キッズパーク」です。白色系のプラスチック段ボールを組み合わせた、六メートル四方の巨大な迷路は、枠組みの色と相まってそのたたずまいはまさに壮観でした。一方、例年用意しているボールプールは三×四メートルに拡張し、約三百個のボールに小さな子供たちが楽しく遊んでいました。その他、奉仕者から寄せて頂いた玩具で遊ぶ「おもちゃの庭」や、お結界奉仕の写真が撮れる、子供用の撮影パネルも用意されました。
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庁舎二階は「図書館探検隊」です。今年のテーマはご生誕二〇〇年で、始めに教祖様のアニメ動画を七分間見てから、日頃目にすることのない書庫内を探検します。コースには動画で見た教祖様に関するクイズが四問、浅吉さんの牛使い等の体験が二か所用意され、コースを終えた子供には修了書が手渡されました。またテーマに沿った形で、メタセコイアの実に紐をつけてデンデン太鼓を作る、工作コーナーも用意されました。

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金光様お退けお見送り

午後四時三十分から「金光様お退けお見送り」です。お退け前に福崎少年少女会のバンド演奏が始まると、小雨の中、大勢の方が集まってきました。お見送りの準備が整い、教主金光様のお姿が見えると「いざもろともに」の演奏で金光様をお見送りさせて頂きました。続いて「道の若葉」を合唱し、さらに自由曲が一曲披露されました。曲に合わせて、力士姿のリーダーと、子供達によるウォーターボーイの踊りが披露されると、辺りはとても和やかな空気に包まれました。

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夜の行事

午後六時四十五分からの「ゆうやけパレード」は、風雨に備えて、祭場内のコースに変更しました。今年はご生誕二〇〇年を祝って、お神輿が三団体あり、合計九団体が思い思いの曲や踊りを披露して下さいました。

パレードの最終組が終わると、祭場内で「夜のつどい」の始まりです。今年は雨天を想定して、火の代わりにランプを使った実物大のキャンプファイアが殿上に設置され、仙人による点火でスタンツが始まり、「アリとキリギリス」と、学院生による「ももたろう」が演じられました。「ももたろう」では、村の娘をさらった鬼を退治しに鬼ヶ島へ向かいますが、実は鬼は荒廃した村人の心を一つにする為にわざとさらったことがわかり、その内容は本教の信心に基づいて見事に構成されていました。
この「夜のつどい」は、観客参加型で進められ、スタンツの前後には「アブラハムには七人の子♪」の他、多数の踊りと歌が織り交ぜられ、参加者とスタッフが一体となって楽しい夜のひと時を過ごし、第一日目の行事は無事終了しました。

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大会第二日

八月十日午前三時四十五分、雨の降りそそぐ中、今年も多くの方々と金光様のお出ましをお迎えさせて頂きました。

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午前六時三十分には、祭場の北側で「ラジオ体操」が始まり、大人も参加して、心身ともにリフレッシュしました。

雨脚が徐々に軽くなる中、午前八時からは予定通り常設行事が再開されました。

午前十時、本部広前の月例祭では、道のわかばを代表して、松田紫野さん(久原)・上野輝恵さん(三田)・塚本浩人君(今治)が、取次唱詞の先唱をしました。

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月例祭が終わると、若干小雨の残る中、午前十一時から「かがやけ大行進」が始まりました。今年は、西日本の各地に気象警報が発表され、残念ながら十団体は参加できませんでしたが、それでも四十五の団体が、一年間の練習の成果として、思い思いの曲や踊りを発表してくれました。

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午後二時からは、教祖様ご生誕二〇〇年の集い(わかば祭)の始まりです。各会の旗手の入場後、藤岡真信君、高橋大地君、那須守生君(いずれも扇町)の指揮による開会儀礼が行われました。続いて二〇〇年を祝して神様への祈りの言葉を全員で奉唱、手製の素晴らしい大型ケーキがお供えされ、くす玉と共に祭場内は大きな拍手に包まれました。続いて、金光様のお言葉を大会長からご紹介頂き、参加者全員で「道の若葉」を合唱しました。その後、六〇年・五〇年・四〇年・三〇年の継続登録会の表彰に続いて、一年間の努力目標賞が、神﨑信吾君(甘木)の「笑顔で元気にあいさつをする」に決まり、大人も子供も共に信心生活の目当てにすることになりました。さらに、作品展入選・年代別キャンプ六年継続参加者の各表彰が行われ、それぞれに表彰状と記念品が授与され、大きな拍手で称えられました。

式典の次はアトラクションです。祭場内の明かりが消え、舞台変更が行われている間に、参加記念品(光る団扇)が子供たちに改めて配られ、祭場内は幻想的な美しさに包まれました。そして、そのまま流れるように、スタッフが「アナと雪の女王」を熱唱。祭場内はその歌唱力に圧倒されました。続いて、子供たちによる歌と踊りが披露され、その前後には教祖様への手紙が朗読されました。そして最後は、教祖様へのメッセージ。教祖様のお徳を称えると共に、教祖様と同じようにおかげを受けられる私たちが、教祖様から見てどのように映っているのか、ご期待に添えるような生き方ができているでしょうかと、問い掛ける形で締めくくられました。

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全国大会を終えて

今回の台風に際して、大会本部でも連日対策会議を開き検討を重ねましたが、それでも、もう少し早く判断できれば、参加者に御迷惑を掛けずに済んだのではないかという点は残り、この場をお借りしてお詫び申し上げます。大会本部としても、今回の経験を是非とも将来に活かしていきたいと思います。

一方で、各リーダーやスタッフの中にも、失敗や後悔の残った方がおられるかもしれません。一万回うまくいっても、次の一回がどうなるかわからないのが私たち人間です。命や大事故につながらない範囲であれば、失敗することで人の失敗にも寛容になれるものですし、また失敗や後悔を通して、これまで何気に見ていたことに、より注意を払うきっかけにもなるものです。すべてはおかげの中の出来事であり、だからこそ古人は「晴れよし 雨よし 嵐よし」と言うのでしょう。

最後になりましたが、この度の大会を迎えるにあたり、ご静養中の教主金光様を始め、お祈り下さった各教会の皆様、本部教庁各機関職員の皆様、そして、人目のつかない所でひたすら準備作業に携われた数多くの奉仕者の皆様。さらには、学校や仕事でご多用の中、日程を繰り合わせて会活動を進められてきた皆様。お礼を申し上げるにはとても紙面が足りませんが、参加できなかった方も含め、今年の全国大会に心を寄せて下さった全ての皆様に、この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
【報告・大会本部 水野真信】

2014 平成26年 第6回少年少女遠征 -四国プロジェクト-

活動報告

第6回少年少女遠征は、8月20日〜25日の5泊6日、四国をフィールドとして実施しました。台風の影響で予定の計画を変更することもありましたが、多くの皆様方のお祈り添えを頂き、全員、元気で活動を展開しました。スタッフ・参加者共にお育て頂いた今回の遠征報告を、2回にわたりお伝えいたします。

御霊地を出発

八月二十日、三月の訓練野営以来に参加者・スタッフ二十二名が楽しみと緊張と大きな荷物を背負って御霊地に集まった。開会式を終え、一同本部広前へ、神様の御働きの中、すべてに御繰り合わせいただき教会長先生はじめ両親・多くの方々のお祈りの中、今回参加させて頂いた喜びをお礼申し、御霊地を出発した。

2.本部広前で御祈念後、いよいよ出発

石鎚神社に参拝

しまなみ海道を走り、途中来島サービスエリアで昼食。鯛カマ潮ラーメン、焼き豚たまご飯などご当地グルメを堪能した。愛媛県に入り、石鎚山を御神体とした山岳信仰の石鎚神社での正式参拝を経験した後、明日登山予定の石鎚山山開きのDVDを見せて頂き、より一層、石鎚山の歴史が分かり、そして過酷な登山になることを覚悟した。

3.石鎚神社で拝礼

石鎚ふれあいの里キャンプ場にて設営

次に、石鎚ふれあいの里キャンプ場へと移動し、設営と夕食つくりに分かれての作業となり、一日目ということもあり、各班やや緊張ぎみで作業をした。サイトは、元小学校の跡地で、校舎も運動場もそのままの状態で懐かしい感じと新鮮な感じとで何か不思議な感覚での一日目のキャンプとなった。

4.石鎚ふれあいの里キャンプ場で設営

険しい山道を経て山頂を目指す

八月二十一日、今回の遠征のメインイベントでもある、西日本最高峰(一、九八二m)石鎚山登山に挑んだ。昨日石鎚神社でDVD鑑賞をして想像はしていたが、やはり実際体で体験すると、真夏の登山ということもあり、想像を超えるかなりハードな登山に参加者・スタッフ共、最初は話をしながらの登山もだんだん口数が減り、休憩が増えていった。

5.険しい山道を経て頂上を目指す

石鎚山山頂にて記念撮影

歩き出して四時間が経ち、ようやく昼食休憩場所である成就社(一、四五〇m)に到着した。大体の登山者はロープウェイでこの地点まで登り、ここから頂上を目指す地点である。昼食として、行動食の水を入れるだけでアツアツのごはんが出来る「ミリメシ」を頂き、昼からの頂上制覇に備えた。

そしてここからは気温も下がり、道も険しくなり、何より鎖場と言われる鎖をつたって崖を登っていく難関を「下を見るな! がんばれ!」という声をかけながら全員が突破し、あと五〇〇m・四〇〇m・三〇〇mの看板があり、「三〇〇mがこんなに長いもんか」と感じ、痛む足腰にムチを打ちながら全員頂上を制覇した。

1.石鎚山頂上にて記念撮影

頂上は寒く、止まれば火照った体が一気に冷えた。しかし、全員がリタイアせず登りきったということが寒さと足の痛みを忘れさせてくれるぐらいうれしかった。帰りは、成就社からロープウェイで降り、全員無事に下山でき、後々聞くと鎖場は事故が多発する場所であると聞き、あらためてお祈りの中で活動させて頂いていることを実感した。

キャンプ場に戻れば、団スタッフがカレーライスを用意して下さり、疲れた体に染みわたる夕食となり、入浴、満天の星空の中夜の礼を行い就寝した。

八月二十二日、昨晩の星空が嘘のような豪雨の朝となり、雨の中での撤営・朝食・朝礼となった。

この日から高知県に移動し、海浜活動・四万十川カヌー体験が予定されていたが、豪雨の為カヌー場が閉鎖、また、川辺のキャンプ場であったため、急きょ行先を変更して香川県へ、スタッフが各々キャンプ場をさがしたが夏休みシーズンになかなか空いている所がなく、やっとの思いで見つけたのが、さぬき市南川自然の家というキャンプ場。ここに着いてみるとなんという偶然、今回も元小学校の跡地で校舎も運動場もそのままのキャンプ場だった。雨もあがり晴れの天気を頂き、濡れたテントを干すことができ、炊事棟・風呂もあり、非常に過ごしやすい所での設営となった。そして、各班今晩行われるキャンプファイヤーの打ち合わせに班長中心で行われた。夕食は本来佐田岬で行われる予定だったバーベキュー、海のシチュエーションが山となりいろんな変化の中でのバーベキューとなった。

そのあと、朝の天気とは一転変わった星空の下、キャンプファイヤーを行い、各班・団・隊スタッフ全員ソング・スタンツで楽しい一夜となった。この日は雨も晴れも頂き、すべて天地のお恵みの中で生かされて、天地の働きに自分を合わせていく大切さを教えて頂いた。
(報告・吉岡隆道)

後半へ突入! 手打ちうどん体験

八月二十三日、四日目を迎えた。班毎に朝食準備、サイト改善とに分かれて活動を開始した。今日の午前中は予定にはなかった隊活動として、香川県と言えばの手打ちうどん体験を行った。それぞれに一人分の生地が配られて、自分で生地を延ばしていき包丁で切る作業をした。出来あがった麺は、太いものや短いものなど様々で、うどん作りの難しさを身をもって感じた。

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その後、持ち帰り用で三〜四名のグループ毎に、粉と食塩水を混ぜるところからする生地を作った。途中、生地を踏んで延ばす工程では軽快な音楽に合わせながら楽しくうどん作りをすることが出来た。昼食では、始めに作った各自の麺をいただき満足のできる活動となった。
午後からは宿営地から近い海での海浜活動を行った。石鎚山登山の時の苦しそうな顔とは打って変わり、終始和やかなムードで笑顔あふれる活動となった。
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またも雷雨!

海浜活動を終え、宿営地に戻り夕食準備をしていると、先ほどまでの晴天が嘘のような雷雨となった。参加者の安全を気にしながらも、予定通りに夕食を済ませた後は、参加記念の写真立てを作成した。遠征期間中に行った先々で各々が拾い集めた自然の物(砂や貝殻など)で装飾したが、完成したものを見ると実に個性的なものもあり、隊員達の性格がうかがえるような写真立てとなった。

いざ高知ぜよ!

八月二十四日、五日目の朝を迎えた。テントでの野営は今日が最後であり、前日の雨の影響を受けて撤営に時間がかかることを予想し、いつもより三十分早い五時半に起床した。これまで使わせていただいたテントや資材に感謝しながら全員で撤営をし車輌へと積み込む。天気のご都合もいただき、作業もスムーズに進んで時間に余裕が出来るほどであった。
八時からの朝礼が終わると、二日間お世話になった香川県さぬき市のキャンプ場を後にして高知県へと向かった。

さあ、班プロジェクトぜよ!

途中休憩をしながら約二時間で高知市にある高知城に到着して、班プロジェクトを開始した。イルカ班、うなぎ班ともに公共のバスを利用して桂浜に行き、坂本龍馬像と記念撮影をしたり土佐闘犬センターで土佐犬の子犬と触れ合ったりした。その後、高知市内に戻ってはりまや橋やよさこい節の音楽にのって踊り子が踊りだす時計など見たり、色々なお店が並ぶ「ひろめ市場」で買い物をするなど、計画書どおりに班プロジェクト活動を進めることが出来た。
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最終日への活力!

班プロジェクトを終えた参加者とスタッフは、四国遠征最後の夕食場所となる「ホテル土佐御苑」へ十七時半に集合した。ここではバイキング形式で各々に好きな物を思う存分食べながら、和気あいあいと和やかな雰囲気で楽しい時間をすごした。食事を終え、最終日の活動に備え宿泊所となる「ライダーズin室戸」へ約二時間かけて移動した。

教祖様のご事跡を訪ねる!

八月二十五日、最終日である六日目を迎えた。最後は隊活動として、教祖様が歩まれた四国八十八箇所めぐりを行う。教祖様に比べると僅かな距離ではあるが、実際に自分達の足で歩かせていただいた。八時に二十四番札所の最御崎寺(ほつみさきじ)からスタートして二十五番札所の津照寺(しんしょうじ)へ行き、最終目的地である二十六番札所の金剛頂寺(こんごうちょうじ)へと足を進めた。時間にして三時間半ではあったが、ご生誕二百年の記念事業として、教祖様の歩まれたご事跡の一部を追体験をすることができたのは有り難いことであった。

無事に御本部へ!

お昼十二時に室戸を出発して、約四時間かけて御本部へと帰路につくことが出来た。帰着してすぐに本部広前でお礼の御祈念をさせていただいた。その後、玉水教会控所に移動して解団式と閉会式を行った。明渡清志団長より参加者へ修了記念品が手渡され、班長・次長の解任、そして隊スタッフ・団スタッフも解任された後、遠征団のシンボルであった団旗を理事長へ返納して、教祖様ご生誕二百年記念第六回四国遠征を終えた。
今回は、移動野営をしながら体力的にも大変な活動があり、また天候の都合により計画を変更せざるを得ない状況になりながらも、スタッフ・参加者がそれぞれで何をすべきなのか考えながら行動をし、素早い対応が出来たことは、今後の育成活動や社会生活の上で大きな財産になったことだろう。
最後に、金光様の御祈念をはじめ各教会の先生方、多くの方々の御祈念、ご理解とご支援をいただいてのことであります。また、元気な心と体だけでなく、身の回りのご都合・お繰り合わせをいただかなくてはならないことを改めて感じる遠征となりました。ありがとうございました。   (報告・安武松一)

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